2010年05月11日

加古川元気会(第2回)



今日は加古川の認知症家族の会の日でした。

会の初めに「みかんの花咲く丘」を皆で
歌いました。
(写真、みかんの花です)

こうした集いの始まりに、大きな声を
出すっていいことですね。

空気が柔らかくなるし、あとからの
発言のための発声練習のようにも
感じられます。

前半は、認知症についてのミニ講座。

認知症の基礎的な知識からセグメント方式の
説明(排せつや症状など日常の状態を
育児記録みたいに残していくことで、
発見があり、「失敗をさせないケア」に
つなげていくことができる)、そして
何度も強調されていた、「指示」をせず、
「支持」をしようということ・・・

後半は、前回同様、高齢者の介護と
若年の介護のグループに分かれ、
フリーディスカッション。

今日、初めて参加された方が、認知症を
頭では理解できるけど、心が理解できない、
受け入れられないという切実な悩みを訴えられ、
それを中心に話をしました。

私たち施設職員は、利用者さんを
「認知症」だと分かった上で、受け入れて
いますからある意味寛大なところがありますが、
発症前の姿を知っているご家族が、
家族の介護をしながら、それを受け入れる
ことが、どれほど大変なのか、ということが
分かりました。

先月、ご主人の悩みを訴えられた方が、
前回の家族会でヒントを得て、自分の変化
(受け入れられたこと)とそれに伴うご主人の
変化を、とても幸せそうに語っておられたのが
印象的でした。

最初、悲痛な訴えをされていた方も、自分の
気持ち、ご主人のことなどを語り、また
同じ悩みを抱える人の話を聞くことで、
どんどんと表情が柔らかくなっていきました。

家族会の真髄はここにあると思います。

認知症の症状も家族関係も一人一人異なります。
だけど「私だけじゃない」そして「私を分かって
くれる人がいてくれる」それを実感するだけで
心が強くなる。

あぁ、家族会は素晴らしいな~  


Posted by まるこ♪  at 17:59Comments(0)家族支援