2010年05月27日

かんばらない介護生活 5原則



私は「がんばらない」生活を心がけているし、
「がんばろう」とか「がんばって!」と
他人に言わないようにしています。
(場面によっては言ってしまうこともあるけど)

解釈の問題と思うけど、「がんばる」と
いうのは、自分の能力以上のことを、無理して
することだと思う。

かんばらなければできないようなことは、
自分に能力がないと思ってさっさと諦めたほうが
いい。


「諦める」=「放棄する」ことだと思うのだけど、
介護生活は放棄することはできないから、みな
がんばってしまうのだと思う。

でも、ほんの少し発想を変えたら楽になると思います。

自分一人で解決しようとすることを放棄し、
少しでも気持ちにゆとりをもって欲しいと思います。

「がんばらな介護生活を考える会」が提唱する
5原則があります。

 1 一人で介護を背負い込まない

 2 積極的にサービスを利用する

 3 現状を認識し、受容する

 4 介護される側の気持ちを理解し、尊重する

 5 できるだけ楽な介護のやり方を考える



詳しくはこちら
http://www.gambaranaikaigo.com/5todo.htm  


Posted by まるこ♪  at 07:43Comments(0)家族支援

2010年05月24日

介護福祉士の新カリキュラムから



『新・介護福祉士養成講座12 認知症の理解』

介護福祉士の国家試験(筆記)は、たいてい
1月の最後の日曜日に行われますが、
次の次の試験、つまり平成24年1月に実施される
試験から、新しいカリキュラムの内容に変わります。

介護福祉士のこれまでの試験というのは「介護概論」
とか「医学一般」などの科目があったのですが、
新カリキュラムでは、「認知症の理解」という
科目が1つ特別に立てられています。

それだけ介護福祉士が認知症ケアの担い手として
期待があるのでしょう。

上のテキストは、福祉系の大学や専門学校のテキスト
として書かれたものだろうと思います。

介護福祉士になる人たちに求められている認知症の
知識は、以下のような内容です。


 第1章 認知症の人の体験の理解
 第2章 認知症を取り巻く状況-認知症ケアのこれまでとこれから
 第3章 認知症の人の医学・行動・心理的理解
 第4章 認知症の人の生活理解
 第5章 認知症の人に対する介護
 第6章 地域の力を活かす-連携と協働
 第7章 家族の力を活かす
 第8章 認知症に関する制度・関係機関など

  


Posted by まるこ♪  at 18:09Comments(0)資格

2010年05月21日

認知症高齢者の自動車運転を考える



家族介護者のための支援マニュアルが
無料ダウンロードできます。

http://www.nils.go.jp/department/dgp/index-dgp-j.htm


認知症の方の運転を中止するために、
どんなことを考えたらいいかなど
家族の悩みについてアドバイスが載っています。

  


Posted by まるこ♪  at 17:47Comments(0)家族支援

2010年05月21日

災害時たすけあいマップ



ブログの更新が滞っています。

そして、認知症ケア専門士の勉強も・・・


その理由の1つですが、今、私たちの
ボランティアグループと市の職員さんと
チームを組んで「災害時たすけあいマップ」
について、調査研究しています。

昨年夏、近くの佐用町で豪雨災害があり、
何人かの犠牲者が出てしまいました。

龍野は揖保川沿いの町で、町の中には
用水路もありますから、他人事ではありません。

木造の家も密集していて、火災も怖いですし、
もちろん地震も・・・


災害時に住民が声をかけ合って、お年寄りや
しょうがいのある方、小さな子供などを
サポートしながら避難する。

自治会単位で具体的な支援方法を考えよう
という取り組みです。


6月下旬に市の審査を受け、認められたら
助成金が出て、本格的に取り組むことができます。

今日の午前中は佐用町の方のお話を伺います。  


Posted by まるこ♪  at 07:10Comments(0)はこべら

2010年05月11日

加古川元気会(第2回)



今日は加古川の認知症家族の会の日でした。

会の初めに「みかんの花咲く丘」を皆で
歌いました。
(写真、みかんの花です)

こうした集いの始まりに、大きな声を
出すっていいことですね。

空気が柔らかくなるし、あとからの
発言のための発声練習のようにも
感じられます。

前半は、認知症についてのミニ講座。

認知症の基礎的な知識からセグメント方式の
説明(排せつや症状など日常の状態を
育児記録みたいに残していくことで、
発見があり、「失敗をさせないケア」に
つなげていくことができる)、そして
何度も強調されていた、「指示」をせず、
「支持」をしようということ・・・

後半は、前回同様、高齢者の介護と
若年の介護のグループに分かれ、
フリーディスカッション。

今日、初めて参加された方が、認知症を
頭では理解できるけど、心が理解できない、
受け入れられないという切実な悩みを訴えられ、
それを中心に話をしました。

私たち施設職員は、利用者さんを
「認知症」だと分かった上で、受け入れて
いますからある意味寛大なところがありますが、
発症前の姿を知っているご家族が、
家族の介護をしながら、それを受け入れる
ことが、どれほど大変なのか、ということが
分かりました。

先月、ご主人の悩みを訴えられた方が、
前回の家族会でヒントを得て、自分の変化
(受け入れられたこと)とそれに伴うご主人の
変化を、とても幸せそうに語っておられたのが
印象的でした。

最初、悲痛な訴えをされていた方も、自分の
気持ち、ご主人のことなどを語り、また
同じ悩みを抱える人の話を聞くことで、
どんどんと表情が柔らかくなっていきました。

家族会の真髄はここにあると思います。

認知症の症状も家族関係も一人一人異なります。
だけど「私だけじゃない」そして「私を分かって
くれる人がいてくれる」それを実感するだけで
心が強くなる。

あぁ、家族会は素晴らしいな~  


Posted by まるこ♪  at 17:59Comments(0)家族支援

2010年05月07日

若年性認知症コールセンター



若年性認知症の電話無料相談です。

昨年厚生労働省が行った「認知症の医療と生活の質を高める
緊急プロジェクト」の報告に基づくもので、認知症対策等
総合支援事業の一環として、若年性認知症特有の様々な疑問や
悩みに対し、専門教育を受けた相談員が答えてくれます。


運営主体 : 社会福祉法人仁至会 認知症介護研究・研修大府センター
      (〒474-0037 愛知県大府市半月町3-294)

窓口番号 : 0800-100-2707(フリーダイヤル)

開設時間 : 月曜日~土曜日(年末年始・祝日除く)
       10:00~15:00

ホームページ: http://y-ninchisyotel.net/  


Posted by まるこ♪  at 22:04Comments(0)社会資源

2010年05月06日

母の日の前に



GWが終わり、今度の日曜日は「母の日」です。


昨日、出勤すると、認知症のある利用者さんから
声をかけられました。


すいませんがね、今、家に80にもなる母親を
一人で残してきてしまって、ちょっと心配だから
もう帰してもらわれへんやろか。


大正生まれのその方のお母さんが80代であるわけが
ないのですが、年老いた母親への感情が湧きおこって
いるようです。


母の日が近いせいかどうかは分かりませんが、
その日、その方は数分おきに、お母さんを心配し、
帰りたいとおっしゃいます。

「親孝行ですね」と感心すると、照れくさそうに
笑われます。


「車が来たら、お家まで送ります」と伝えると
その時は安心されるのですが、しばらくすると
またお母さんの話をされ、自分が帰らなければ
いけないと訴えられます。


そういえば、他の方も、家出をして両親が怒って
いるかもしれない。どうしよう。と心配していた
ことがありました。 

「今、電話で聞いてみましたけど、お父さんも
お母さんも怒っていませんでしたよ」と伝えると、
本当に安心されていました。


施設内での居心地の悪さ、不安が「帰りたい」という
発言につながるのでしょうが、私にはまだ、その方たちの
問題を解決する糸口が見つかりません。


お母さんの思い出話を伺ってみようか・・・

それとも気分転換に何か用事を頼んでみようか・・・

もしかしたら疲れてしまって家にいるときのように
ごろりと横になりたいのかしら・・・


普段の生活スタイルなど情報収集が必要ですね。  


Posted by まるこ♪  at 08:37Comments(0)症状

2010年05月04日

アルツハイマーに葉酸とVB12



福岡県のお医者さんが、軽症のアルツハイマー病の
患者さんに「葉酸」と「ビタミンB12」を投与し、
認知症の症状が軽減することを実証しました。

ニュース記事によると、もともと「葉酸」と
ビタミンB12」が、アルツハイマー病の
危険因子である「ホモシスチン」(必須アミノ酸の
老廃物)の血中濃度を下げるということは
分かっていたそうですが、実際に患者さんに
投与されたのは初めてだとか。

今回の発表によると、中期の患者さんには効果が
なかったそうですので、アルツハイマー病の
早期発見がますます重要となりそうです。

サプリメントですから、高齢者の方が日常の
健康管理に取り入れてもいいかもしれませんね。


【参考資料】
ビタミンB12は、葉酸を助けて赤血球の
ヘモグロビンを作るもの。

牡蠣、レバーをはじめすべての動物性食品に
含まれますが、海苔など一部を除いて
植物性食品にはほとんど含まれません。

ビタミンB12が不足すると貧血、神経過敏症、
食欲不振などの症状を起こすことがあります。


葉酸は、ビタミンB群の一種で細胞核の中で
遺伝子情報を保存する核酸(DNA、RNA)の合成に
不可欠で、細胞分裂を促します。
またビタミンB12とともに赤血球を形成します。

葉酸は、海苔、枝豆、葉菜類、レバーなどに多く
含まれまれ、不足すると不足すると貧血、胎児や
乳幼児の発育不全を起こすことがあります。
  


Posted by まるこ♪  at 08:59Comments(0)ニュース

2010年05月01日

方向音痴



4月最後の日、市の社会福祉協議会に用事が
あって、行ってきました。

私は車に乗らないので(もともとペーパードライバー
ですが、歩くことの重要性を感じて極力歩いています)
20分ぐらいかけて目的地へ。

帰り道、普段通ったことのない路地に入ってみました。

「すべての道はローマに通ず」と気楽な気分で、
私はよく勘を頼りに歩くことがあります。



今、デイサービスに来られているA子さん。

もう施設を利用し始めて何ヶ月も経ちますが、
トイレに行く時、「今日、初めてだから
場所が分からないわ」「私、方向音痴だから」
と職員にトイレまで案内してもらいます。

「方向音痴だから」

もともとそうだったかもしれないけれど、
もしかしたらある時、道に迷うようになり、
「方向音痴だから」と自分を納得させようと
してきたのかもしれません。

けれども、頭がおかしくなってしまったのでは?
と思い悩むよりも、前向きな考え方のように
感じます。


A子さんは何でも一生懸命です。

ぬり絵を提供すると仕上がるまで集中して
色をぬっていますし、3時のおやつの
時間には、他の利用者さんに細かな気配りを
してくださいます。

レクレーションの時間にするラジオ体操も
私の動きをしっかり見てマネされます。


そんな一生懸命で前向きなA子さんの認知度を
下げないためにどんなケアが必要かを考えて
いきたいと思います。

  


Posted by まるこ♪  at 01:51Comments(0)症状