2011年05月20日

学習ノート5.20

第4節 認知症と睡眠

1 認知症と睡眠障害

 昼夜逆転現象≠異常行動
 
 その人の生活のリズムに着目する

 一度睡眠のリズムが崩れると元に戻すのが難しい

 睡眠薬の使用は本人によってよいことかどうか
 本人視点に立った介護の在り方を考える


2 睡眠障害の原因とその対策

(1)睡眠障害の原因

 ①活動性の低下やADLの低下

   環境の変化のために不安の混乱が生じ、
   外出の機会や意欲が減退する

   →うつ、転倒、失神、自律神経障害(血圧の乱降下)
    夜間頻尿、発汗異常、RBD(レム睡眠の行動障害)

   せん妄
    目覚めていない状態、意識障害、幻覚、運動不穏など
    意識レベルが低下した状態

    活動性せん妄・・・活発であるが支離滅裂
    非活動性せん妄・・・ぼーっとしていて意欲が減退

    せん妄は、認知症の症状というより薬の二次的症状が多い


(2)睡眠障害への対策

 非薬物療法
  ①日中の覚醒レベルを上げる
    日中に傾眠状態にならないように工夫する
    昼寝を30分程度にする
    起きているときに本人の興味をそらさないようにする

  ②薬剤全体の徹底した見直し
    薬の影響もあるため、見直す
  
  ③身体疾患のチェック
    自分で異常を訴えるのが難しい場合もあるため、
    栄養状態、排尿・排便状態、かゆみや痛みの有無
    せん妄の有無などを観察する

  ④光刺激
    光刺激で睡眠覚醒リズムを調整する
    起床時に朝の光を入れ込む工夫

  ⑤体温調節
    睡眠時に興奮状態を作らない。体温が下がり過ぎないようにする

  ⑥就寝時の環境や習慣の整備
    空腹感がないように眠る前に温かい飲み物を飲んだり、
    排泄を済ます

  ⑦不安の解消
    やさしく話を受容しながら安心感や信頼感を築きあげるよう
    心がける


 薬物療法

  高齢者は、薬の代謝回転が遅く睡眠薬が蓄積する傾向にあるため
  短時間作動型の薬剤を使用する

  転倒に気をつけ、漫然と投薬を継続しないように留意する

  なるべく睡眠薬に頼らない

  


Posted by まるこ♪  at 20:01Comments(0)試験勉強