2011年05月03日

学習ノート5.3(1)

第2節 認知症の主な疾患

1 アルツハイマー型認知症(AD)

 病理学的特徴:脳の神経細胞が死亡し、脱落が生じる。

 原因は不明。何らかの原因で、脳細胞の遺伝子的変化が起き、
 アミロイドβたんぱく質やタウタンパク質が蓄積し、脳細胞が死滅し、
 認知症を引き起こす。

 脳の委縮(画像上の「隙間」)がある。主に海馬

 認知機能が徐々に全般的に障害され、生活自立度も徐々に低下、
 後期には寝たきりになることもある。



2 脳血管性認知症(VD)

 脳出血・脳梗塞など脳の血管疾患が背景にある。

 が、脳血管疾患の人すべてが認知症になるわけではない。

 脳血管性認知症は、脳血管疾患の再発を繰り返すたびに
 病状が階段状に低下する。

 特徴として、病気の発症前後に頭痛など身体的不調を訴える。

 脳の障害部位により、症状も多様。

 できる能力とできない能力に差があるため「怠け」と誤解される
 こともある。



3 レビー小体型認知症(DLB)

 アルツハイマー型認知症同様に、脳細胞が病的に死滅するため
 生じる認知症。

 アルツハイマー型との違いは、脳に生じる物質が「レビー小体」

 パーキンソン病患を伴いながら認知症になる人の症状が
 アルツハイマー型とは異なるため、1980年代に提唱され、
 1990年代から注目されるようになった。

 症状の特徴は、認知機能障害などの他、幻覚(主に幻視)や
 パーキンソン症状が出現する。



4 前頭側頭型認知症(FTD)

 前頭葉が障害されることによって生じる認知症
 脳の委縮が生じる場合、頭部外傷で前頭葉が障害された場合
 ともに起きる。

 原因となる病気は複数あり、代表的なのは「ピック病」

 同じ言葉や手を打ち鳴らすなど単純な行為を何度も繰り返したり、
 同じ店に何回も出かけるなどの常同行動
 万引きや人の物をとって食べるなど反社会的な行動 抑制がなくなった行動、味覚の好みが変わったり、食事量が
 増えるなどの食行動の異常など行動面の症状がある。

 言語の意味が理解できなくなる語義失語や言葉をうまく話せなく
 なっていく進行性非流暢性失語など言語上の症状もある。
 


5 その他の認知症

 ウイルス性の認知症
  ヒト免疫不全ウイルス(HIV)病の認知症

 頭部外傷による認知症

 物質誘発性持続性認知症
  アルコール性認知症



6 若年性認知症

 「若年性認知症」は病名ではなく、65歳未満の年齢で発症した認知症

 若年性認知症の有病率は、10万人あたり47.6人 全国で3.78万人
 発症年齢は、平均51.3±9.8歳 (2009年3月現在)

 社会において、家庭において、現役世代が認知症になることで生じる
 問題は、高齢者の認知症とは異なったものである。

 高齢者に対する社会制度ほど、制度も整っていない。

 外傷が原因の認知症は、特定疾病ではなく、介護保険のサービスが
 受けられない!



7 認知症に類似する病気

 せん妄(意識障害)

  一時的に脳の機能が低下して、注意力、集中力、理解力、判断力が低下
  
  原因は、身体疾患、水分不足による脱水、発熱など身体の不調が脳に影響する。



 うつ病(気分障害)

  高齢者のうつ症状(意欲や集中力の低下)が、行動自体の低下を招き
  何もできない、分からないと訴えることが間違われやすい。


 それぞれ適切な治療で状態の改善が見られ、そこが認知症と異なる部分。
 

 
   


Posted by まるこ♪  at 09:35Comments(0)試験勉強

2011年05月02日

学習ノート5.2

第1章 認知症の主な疾患と特徴

第1節 認知症について

1「痴呆」から「認知症」へ

 明治期~ 痴呆
 2004年12月 「認知症」が行政用語として使用される
  介護保険法でも2005年から使用される


 
2 超高齢社会の到来

 1970年 高齢化率7%を越えて、高齢化社会となった
 1994年     14%     高齢社会となった
 2007年     21%     超高齢社会となった

 推計では
 2013年     25.2% → 総人口の4人に1人が高齢者
 2035年     33.7% →     3人に1人


 認知症高齢者の推計
  2015年までに250万人
  2025年までに323万人



3 認知症の概要

 定義 ①何らかの脳への器質的障害により、②記憶障害と
    ③認知機能障害(高次機能障害もしくは認知障害ともいう)
    が生じ、それに伴い、④社会行動や社会機能が低下し
    生活に支障をきたす状態


  ①器質的障害=原因となる病気
  ②と③=中核症状
  ④生活に支障をきたす=職業や生活の能力が低下するため、自立した生活ができなくなる


 だから、ケアの内容が重要になるのだ!


 認知症の原因となる病気

  アルツハイマー型認知症 50~60%
  脳血管性認知症 30%
  レビー小体型認知症 10%
  その他 10%  


Posted by まるこ♪  at 22:11Comments(0)試験勉強

2011年05月02日

試験勉強を始めるぞ!



5月です。もう2日です。

ライフパートナーの試験日は7月10日。


3月11日以降、気持ちが不安定で、正直、
落ち着かない日々が続きました。

もちろん被災地はまだまだ大変な状況です。

東北のことを忘れて過ごすことは1日たりとも
ないのですが、それでも、被災していない私たちは
普段の生活や精神状態を取り戻すことが、
何よりも復興支援の力になると思います。

4月中は宮城県のグループホームに支援物資を
送る活動をしていました。

それも一段落したので、少し勉強に集中しないと。

実は昨日から始める予定だったのだけど、
できなかった(涙)

という訳で、今日から勉強開始します!

絶対します!!


試験まで10週間 テキストは約390ページ

1週間に50ページ読み進めて、最後は過去問を
やってみようか。

というわけで、今週は、1章、2章を勉強します!


  


Posted by まるこ♪  at 08:12Comments(0)試験勉強