2011年01月07日

認知症対応社会への提言

認知症対応社会への提言

『認知症と長寿社会 笑顔のままで』
  信濃毎日新聞取材班・講談社現代新書2079
   初版:2010年11月20日 760円


ある方が紹介されていて、お正月休みに
購入しました。

2010年1月から6月まで信濃毎日新聞社会面で
77回にわたって連載されたルポルタージュ。

紹介された方々はすべて実名で記されている。


   直前の記憶が分からなくなっていく不安は、
  迷子のような心細さかもしれない。いら立ちは、
  不自由を強いられ、自尊心が傷つき、怒りの
  やり場がないためかもしれない。周囲との摩擦を
  避けようと、感情を心の底に沈めているかもしれ
  ない。それなのに、私たちは冷たい視線を向けては
  いないだろうか。(pp3-4)
   



加古川の家族会に参加し、ご家族の心の叫びを伺うように
なって、世間は「認知症」という病に詳しくなってきたが、
結果「あんなふうにはなりたくない」という差別や偏見を
もっただけで、認知症を患っている方や家族を理解しようと
していないことを強く感じています。


認知症になっても安心して暮らすために、社会は
どのようになっていかなければならないのか、
ということは、あまり議論されていない。


『認知症と長寿社会 笑顔のままで』の最後に、
取材班から「『笑顔のままで暮らせる長寿社会』に
向けた議論の小さなたたき台に」と、提言が書かれている。


認知症対応社会に向けた8つの提言

①隠さずに済む社会へ踏み出そう

②断る施設をゼロに

③要介護認定を大幅に見直せ

④情報提供や支援の地域拠点を

⑤介護職に教育と支援を

⑥かかりつけ医にもっと対応力を

⑦社会とつながり続ける環境を整えよう

⑧介護の公費負担引き上げ議論を


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Posted by まるこ♪  at 18:56 │Comments(0)参考文献

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