2011年05月11日

学習ノート5.11(2)

2 認知症の人が治療と生活を続けていくために

(1)糖尿病をもつ認知症の人の低血糖への対応

  糖尿病による低血糖 70mg/dl

  重篤な低血糖は、意識障害の原因となり、その後の
  認知機能にも影響を与えてしまう

 ①低血糖の症状

  低血糖になると

   自律神経(副交感神経)症状
      異常な空腹感、あくびなど
          
          ↓
        
   中枢神経症状・・・頭痛、めまい、吐き気
   
          ↓

   自律神経(交感神経)症状
      発汗(冷や汗)、動悸、震え

          ↓

   中枢神経症状 異常行動、錯乱、痙攣

          ↓

        意識消失



 認知症の人の場合、BPSDの原因が低血糖のこともある
 
       

 ②低血糖の処置

  経口摂取が可能な場合は、ブドウ糖5~10g 砂糖なら倍量
 
  またはブドウ糖を含む清涼飲料水 150~200ml
  (多い順に、ファンタグレープ、ファンタオレンジ、
   ハイシ―オレンジ、はちみつレモン、ハイシ―アップル、
   コカコーラ)

  αーグリコシダーゼ阻害薬は、ブドウ糖でないと効果がないため
  ブドウ糖がよい
  


(2)糖尿病の人の体調不良時(シックデイ)の対応

  糖尿病の人が、風邪、インフルエンザ、肺炎などの感染症、
  胃腸薬による下痢、おう吐、腹痛、食欲低下などあり、
  シックデイになると、血糖値が不安定になる

  食事がとれれば、うどんやそばなどの麺類、シチューなどをとり、
  水分や電解質の補給には、味噌汁、ジュース、電解質(イオン)入りを
  少し薄めにしてとる

  食事がとれない場合は、医師に相談


(3)過食への対応

  記憶障害で食事を何度も要求する場合は、食器をすぐに
  片付けず、食べたことが認識できるようにする

  満腹中枢が障害されている場合は、1日のカロリーを
  考えて小分けにして提供したり、低カロリーのもの
  野菜スティックなどを提供する

  見えるところに食べ物を置かない環境設定

  食事以外に興味関心あることに取り組めるようにする


(4)認知症の人の服薬管理

  忘れた場合、次に飲むときに前回分と一緒に
  同じ薬を飲んではいけない

  飲み忘れたとき、注射し忘れたとき、食事中や
  食後いつまでなら服薬ができるか、あらかじめ
  主治医に確認しておく


  認知症と診断された早い時期から、食事前の薬の容器を決めて
  食卓に置くような習慣をつくっておく


  独居の高齢者の服薬管理は、家族や介護サービスで
  できる支援

  お薬カレンダーを電話のそばに置き、電話で服薬を指示する
  こともある

  薬が増えないように健康に気をつけることも大事

  医療機関が異なっても、薬局を1つにすることで
  薬の管理がしやすくなることもある


(5)本人の今ある能力を活用した生活習慣の維持・改善

  認知症の人は、生活のリズムが乱れがち
  
  苦手な部分を援助を受けたり、わかりやすくすると
  いろいろな力を発揮することができる

  本人のこれまでの生活習慣を取り上げてしまう(管理)
  ではなく、本人の能力に照らし合わせながら、本人の
  したいことや思いを尊重して考えていく


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Posted by まるこ♪  at 08:10 │Comments(0)試験勉強

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