2012年03月29日

インドネシア人介護福祉士誕生!



3月28日に第24回介護福祉士の合格発表が
ありました。

3年間、日本語の指導、そして試験受験の
準備を彼らといっしょにしてきました。

彼らは若く見えますが、20代半ばの立派な
社会人です。 管理しすぎないように気を
つけながら、一人一人の学習スタイルを
尊重して、試験に対応できるだけの知識と
日本語力を向上させてきました。

本当に真面目な学習態度で、私を信じ、
ついてきてくれました。


結果は・・・


2名だけ合格。


落ちてしまった1名は、たった1点足りなかった
そうです。 悔しいですね。


先生をがっかりさせて申し訳ありませんと
メールがきました。


結果を知ってもがっかりすることはありませんでした。

むしろ、もっと余裕のある点数がとれる水準まで
かれらを引き上げてあげられなかったことを
悔みます。


そして、介護福祉士合格を日本滞在の条件に
している国の考えに対して、声をあげ続けて
いかなければと思います。


日本人だったら、資格があろうが、なかろうが
現場で仕事ができるのです。

介護保険制度のことも、認知症のことも
全く知らない人が、職員として働いています。


日本人がみな介護福祉士ならば、外国人に
それを求めてもいいでしょう。でも、介護の知識に
おいては、はるかに彼らが上だということを
私は知っています。

このような、不平等にも不満を言わず、
あとに続く後輩たちのためにと、がんばってきた
3人の未来が、きっと明るいものになるよう
祈ってやみません。

本当によくがんばりました!

  


Posted by まるこ♪  at 19:04Comments(0)ニュース

2012年03月26日

4月7日 ここが聞きたい!



ここが聞きたい!名医にQ

4月7日は認知症がテーマだそうです。

http://www.nhk.or.jp/kenko/drq/


今日、たつの市で講師をされた沖田裕子先生も
ちらっとご出演されるそうです。

  


Posted by まるこ♪  at 16:56Comments(0)テレビ番組

2012年03月26日

若年性認知症支援者養成研修



ETVの「福祉ネットワーク」が認知症の
シリーズを放送していたとき、
「本人交流会」というものを知りました。

家族を支援する会は、2年前に比べて
少しずつ広がってきていますが、
ご本人同士が交流を深め、その悩みや
思いを共有する場がないのです。

施設は、スケジュール管理をされている、
本人の意思とは無関係に利用することに
なっている(ことが多い)という点において、
本人の思いに寄りそいきれない場所です。

だから「本人交流会」というのが、とても
魅力を感じました。

Twitterで、北海道に本人交流会が活発に
活動をしていることを知りました。

「本人交流会」を検索してみると、事務局は、京都の
認知症の人と家族の会にありました。
問い合わせてみたら、電話に出た方は分からない
ということだったので、次に問い合わせたのが
NPO法人、認知症の人とみんなのサポートセンター
でした。
http://npo.kenko.officelive.com/default.aspx

ここは、認知症ケアについて、実施や研修を活発に
行っているところなので、機会があったら参加したいと
思っていたところです。

「本人交流会」の開催者向けの研修を開くことは可能
という返事をいただいたきり、講師料やカリキュラム内容など
事務的な内容を問い合わせたとたんに、返事が
途絶えてしまいました。

そして、たつの市からもらった研修の案内の講師が、
なんと、その認知症の人とみんなのサポートセンターの
沖田先生ではないですか~♪♪

認知症ケア学会近畿大会での先生、それから「本人交流会」
を福祉ネットワークが取り上げた時のコメンテーターとして
出演されていた先生など、何度かお見かけし、認知症に
対する知識、そして認知症のある方々の「場」を作っていく
実践力、そしてそのお人柄に、すっかり沖田ファンになった
私ですが、その沖田先生の講座が始まるのですよ~(長い前置き)


講座のテーマは「若年性認知症」ですが、チャンスが
あったら「本人交流会」のこと、伺ってみたいと思います。

たつの市で、本人交流会をしたいのです!

「本人交流会」と呼び限り、そのノウハウや注意点を
学んだ上で始めたい。

あ~、今日は朝からハイテンション!  


Posted by まるこ♪  at 11:55Comments(0)講座・研修

2012年03月19日

樹木希林さんのお婆さん



昨日、樹木希林さんが認知症のお婆さんを
演じるCMを見ました。

希林さんのお婆さんと言えば、私などは、
「ジュリ~~♪」と腰を振りながら叫ぶ
お婆さんの方が印象深いです(笑)

それはさておき、そのCMを見て私はちょっと
違和感を感じたんですが、皆さんはどうでしょう。

コチラから見られます
http://www.isshogaiine.com/cm/movie1.html


デイサービスでも、誕生会があります。

時間や場所が分からなくなる見当識障害があれば、
今日が誕生日だと言われてもピンとこないことが
あります。

自分が誕生会の主役であることが分かり、また
皆に歌を歌ってもらって楽しいからもう一度歌ってほしい
などと要求する方とは出会ったことがありません。

また、利用者さんにろうそくを吹き消していただくのも、
誕生会の主役が、ケーキのろうそくを吹き消す
ということを忘れてしまって、何度も説明して
やっと消してもらうことがあります。

吹き消す動作を忘れているのではなく、誕生ケーキと
ろうそくを吹き消すことの関連性を忘れているのだと
思います。

だから、歌っている最中にそれを認識して、
ろうそくを消すことも、「ないな」と思いました。


というわけで、樹木希林さん演じるところの、
認知症のお婆さんは、認知症のようで
認知症の行動ではないな~という気がしたのです。
  


Posted by まるこ♪  at 11:42Comments(7)

2012年03月11日

パーソン・センタード・ケア



加古川市が主催する「認知症の方とその家族を
支えるための講演会」というのに参加してきました。

講演会の講師は、パーソン・センタード・ケアの
ご著書のある水野裕先生。

「認知症をもつ人たちの支援のために
~パーソン・センタード・ケアとその実践~」という
お話でした。

パーソン・センタード・ケアの考え方については、
認知症に関係する各種資格の勉強でもしたので
なんとなく分かっていましたが、先生ご自身が
関わっている本人やご家族の例を多数あげながら、
パーソン・センタード・ケアの考え方を示して
くださいました。


印象に残ったお話を書きますと・・・


世間が思う認知症のイメージや認知症について語られる
目標は「認知症が軽くなる」「進行を遅らせる」こと
であり、それを裏返せば、症状が重くなること、
進むことは不幸であると思っている。


しかし、頑張っても勝てない病があることを知るべし。


認知症のスケールの点数の上下が、人の幸せを
決めることなのだろうか? そうではないはず。


どんなにすばらしい援助をしても、ご本人の、
「私なんか、ダメになった」「用無しだ」という
無力感、あきらめ、怒り などに手が届かない
援助であれば、意味がない。


「相手の立場に立って」というが、「私ならこうする」
と「私」を基準にする限り、それは「私の立場」で
ある。


認知症の人たちが、求めているもの(Tom Kitwood)
  COMFORT くつろぎ
 IDENTTY 自分が自分であること
 ATTACEMENT 結びつき(愛着・こだわり)
 OCCUPATION たずさわること
 INCLUSION 共にあること
そして、その中心に LOVE

LOVEとは、対象の人などが、そこに存在するだけで
嬉しいと思う気持ちである。


認知症の方に、問いかけはするが、答えを求めてはいない。
(正しい答えを得ることが重要なことではない)
問いかけをしたという姿勢を見せること


「認知症になっても、安心して暮らせる社会を」
と言うけれど、私たちはどんな社会を目指すのか?


パーソン・センタート・ケアで目指しているものは、
その人の世界を支えること


認知症ケアは、一方的に提供されるものではなく、
認知症を抱える人たちとともに行うものである
                 Tom Kitwood


水野先生自身、医師として何かをしなければ
いけないと気が重いこともあったが、そうではなく
認知症の人と一緒に歩むことが大事だという
気づきがあり、気持ちが楽になった。
  


Posted by まるこ♪  at 10:03Comments(0)講座・研修

2012年03月11日

認知症サポーター養成講座をしました!



昨年末、キャラバン・メイトとなって初めての
認知症サポーター養成講座を開催しました~

と、言っても、毎月認知症ゼミナール(読書会)に
参加されている皆さんに対してなので、ある意味、
「ホーム」なので緊張はありませんでした。

それよりも、地域包括支援センターの職員さんが
機材などを準備してくださり、隣にいたので、
そちらの方がむしろ気になりました(笑)

認知症サポーター養成講座に参加くださる方には、
全国共通のテキストがあるので、内容はそれに
のっとればいいのですが、講義をどう展開させるか、
先輩のキャラバン・メイトさんたちが考えたものが
あるのです。

別に悪い内容ではないですが、私はもっとインパクトの
ある伝え方をしたかったので、オリジナルの教案で
チャレンジしてみました。

それについて、職員さんはどう思うかな?と思った
わけです。

大まかな流れは、

1.認知症サポーターとは何か?

  組織的に取り組む人を養成するではなく、自分の
  生活の中で認知症を抱える方、介護されている
  ご家族を理解を示す人である。


2.認知症の理解

  原因となる疾患のために起こる、記憶障害、見当識障害、
  判断力の低下などが認知症であり、その人の性格や素質、
  環境などに影響されて、徘徊や過食、妄想などの
  行動心理症状が出てくる。

  私たちの目に映るのは、行動・心理症状であり、それを理解
  するには中核症状や影響しているものを考えなければ
  ならない。


3.認知症を抱える本人の想いの理解

  テレビの録画を使って、ご本人の想いを考える。


4.接し方の理解

  教材DVDの事例から、その人をどう理解し、何を支援すれば
 問題が解決するかを一緒に考える。



こういった内容でした。

参加された方は、講座が終了したら、オレンジリングを
さっそく身につけてくださいました。


認知症を抱える方の想いに寄り添える人が一人でも
増えるように、これからも養成講座を大切にしていきたいと
思います。
  


Posted by まるこ♪  at 09:44Comments(2)認知症サポーター

2012年03月07日

かいご学会in西宮に行ってきました!



NPO法人つどい場さくらちゃんプロデュース

 かいご学会in西宮!


上の写真は、第2回目のものみたいですが、
今年は第5回目でした。

写真の方が、つどい場さくらちゃんの丸尾多重子さん。
通称、まるちゃん♪

かいご学会の「かいご」とは、

 か・・・介護

 い・・・医療

 ご・・・ご近所

のことです。


介護は、介護職、医療職、ご近所の連携なくして、
本人や家族を支えることができません。

どこの研修に参加しても講師先生は、連携が
大切だ!と訴えられ、そうだ、そうだと思いますが、
なんの連携も作れないまま解散という研修ばかり。

まるちゃんは、どうやって連携を作るのだろうかと
興味津津で参加してきました。

私個人としては、インターネットで知り合った富山の
介護職の方が参加すると聞いていて、無事、
お会いすることができ、1つ連携を作ることができました。

すごい!と思ったことは、介護家族が介護施設や医師に
向かって堂々と主張していたこと。

家族がお世話になっているからと、不満を言いたくても
言えずに我慢していることがあると思います。

サービスを提供する側は、不満さえなければ自分たちが
完璧に仕事をこなしていると勘違いしている。

そういう思い上がっていると、ご家族の言葉がグサグサと
胸に突き刺さってきます(笑)

でも、そうして本当に求められる「介護」が作られていくはず。

つまり、ホンネで話のできる場が必要なんですね。


かいご学会in西宮、本当に勉強になりました。


そして、今、たつの市内の有志で、かいご学会inたつのを
実現したいと作戦を練っています。  


Posted by まるこ♪  at 12:11Comments(0)講座・研修