2012年02月11日

ぼくが前を向いて歩く理由



著者の中村成信(なかむら・しげのぶ)さんは、
長年、神奈川県茅ケ崎市役所に勤務されていた
職員さんです。

茅ケ崎といえば湘南。

地域活性化のために海水浴場の名前を
「サザンビーチちがさき」と改名し、のちに
サザンオールスターズのコンサートまで
開いてしまったという、すごい方です。


ある日、中村さんは近所のスーパーで万引きを
してしまい、警察沙汰の事件を起こしてしまった。

「万引きをしてしまった」というのは、語弊があり
ます。 

後に、その万引きは、中村さんがピック病である
ために起こしたことということが分かるのですが、
中村さんは、万引きなど自分がするはずがないと
なんとか身の潔白を証明しようとするのです。


『ぼくが前を向いて歩く理由(わけ)』という本は
中村さんが、その「事件」をきっかけに、職を失い、
認知症を受け入れる葛藤を経て、もう一度
人生を考え直し、歩き出したプロセスが書かれて
います。

http://www.chuohoki.jp/ebooks/commodity_param/shc/0/cmc/3587


中村さんは、FaceBookもされていて、私とも時々、
インターネット上でやり取りをしてくださいます。

このような御苦労を知るたびに、周囲のサポートの
重要性を感じます。

認知症を正しく理解すること、認知症のある方、
そしてその家族が支えられるような地域づくりが、
結局は誰にとっても住みやすい地域になって
いくように思うのです。  


Posted by まるこ♪  at 18:44Comments(0)参考文献