2010年03月06日

高齢者虐待防止法

今週は高齢者の虐待だけでなく、
子どもの虐待の事件もニュースで
取り上げられていましたね。

虐待と言えば、暴力など身体的な
虐待を考える方も多いかもしれませんが、
高齢者の虐待防止に関する法律には
次のような虐待について書かれています。

ご家族が法律を知らずに実は虐待行為に
近いことをしていることもありますので、
どんなことが虐待か知っておいてください。

虐待者でもっとも多いのは「息子」次に
「息子の配偶者」という調査結果もあります。


1 身体的虐待(暴行)

   一般的に虐待と思われているもの。
   平手打ち、つねる、殴る、蹴る


2 擁護を著しく怠ること(ネグレクト)

   食事を与えなかったり、その他の世話を
   せずに放置しておくこと。


3 心理的虐待

   排せつの失敗などに暴言をはいたり、
   怒鳴ったり、子どものように扱ったりすること


4 性的虐待

   わいせつな行為をしたり、させたりすること


5 経済的虐待 

   高齢者の財産を不当に処分したり、財産を
   利用して不当に利益を得たりすること


「国民の責務」もあります。

国民は、高齢者虐待の防止、養護者に対する
支援等の重要性に関する理解を深めるとともに、
国又は地方公共団体が講ずる高齢者虐待の防止、
養護者に対する支援等のための施策に協力する
よう努めなければならない。


となっています。  


Posted by まるこ♪  at 08:50Comments(0)法律

2010年03月06日

高齢者虐待事件から



三重県松阪市の認知症者の「グループホームカトレア」で、
入所している女性(94)がトイレに入っている姿や、
鼻をつままれ、侮辱するような言葉を投げかけられている
動画がインターネットの投稿サイトに掲載されていたことが
5日、分かった。

松本隆史理事長は5日午後、記者会見し「女性職員(19)が
携帯電話で撮影した」と明らかにした。

職員は施設側の事情聴取で「軽い気持ちでやった。悪気はなく、
親しみを込めた行為だった」と話した。



忌まわしい事件が起きました。

mixiの介護士のコミュニティでも撮影された
動画が話題になっていました。

見た人が皆「ひどい」とコメントを書き込んで
いたので、私は胸が苦しくて見ることが
できませんでした。

一生懸命お年寄りのケアをしている施設も
たくさんありますが、このような事件の背景には、
介護の人材不足のため、就職の条件が緩く
(施設によっては無資格でも、高校生でも
アルバイトできます)人間性はもとより
能力や学歴、資格の有無など無関係に
(あるいは生かされずに)職員を就職させて
いるという現状があると思います。

そして施設自体の不足。利用を希望する人の
数の方が多いので、サービスや職員の「質」で
競争しなくてもいいのです。


私たちは人生の中でいろいろな選択をしています。

大学の受験だって、就職活動だって、恋人だって、
または旅行するときのホテルだって、病院だって
どんな特徴があるか、自分を満足させてくれる
魅力があるか、いろいろ検討して選ぶと思うんです。

でも介護施設は選べないのが現状です。

利用したいところは入所待ち。いつ入れるか
あてもないまま、仕方なしに他の施設を利用したり
しています。

介護施設もミシュランみたいに客観的評価をし、
公開したらいいと思っています。

私たちは誰もが老いるわけで、自分の人生の
最期こそ自分へのご褒美にいい介護を受けたいと
思うのです。


今、施設を利用されている方、間もなく利用
しようとしている方、どうか厳しい目で
施設をチェックしてください。  


Posted by まるこ♪  at 08:35Comments(0)ニュース