2011年09月27日

横浜での学び



24日、25日は、認知症ケア学会が、そして
その前日、23日は全国の介護関係者のネット組織(?)
「笑福会(わらふくかい)」の全国大会があり
横浜へ行ってきました。

実は、私の実家は横浜にあり、生まれ故郷であります。

笑福会の全国大会は今年で第2回で「全員が講師、全員が
受講生」をスローガンにして、実際に大学などで教えている
講師から私のようなパートのおばちゃんまで全員が
発表をし、全員がみなの話を聞きます。

今年は特に東日本大震災があり、関連する発表がありました。

震災の被害のあった福島の会員(介護職員)からは、
3月11日の施設での様子、その後、家族で避難した様子を
生々しく聞くことができました。

また新潟の施設関係者の方からは、震災の1週間後に福島の
施設から100人を越すお年寄りを受け入れた様子
(規制された高速道路を警察に誘導され何台もの車両が
福島に迎えに行った写真は圧巻でした)など、こちらも
普段知ることのできない貴重なお話を伺うことができました。


詳しい発表内容は、笑福会のHPで見ることができます。

http://warafuku.org/


そして、認知症ケア学会・・・

笑福会の会員の方と待ち合わせて行ったのですが、結局、
昼食を食べながら職場の話の悩みを語り合う時間が長く、
会場にいる時間はわずかでした(苦笑)

会場は、建物は3か所、発表場所は数カ所あり、全部は
到底、回ることができません。

若年性認知症のポスター発表を聞きたかったけど
行けず、ポスターだけ見てきました。

居場所が必要だ! 地域の理解を! 結論はその重要性を
訴えるものが多く、なかなか具体的な実践方法には
辿りつけません。結局、それぞれの地域で、有志と
智恵を絞りながら、形作っていくものなのかもしれません。


25日、どうしても聞きたかった発表が「介護領域における
外国人労働者」のことです。 認知症とは直接関係のない
発表ですが、インドネシア介護士たちの教育に関わっている
ので興味がありました。

情報としては、新しいものは少なかったですが、それでも
外国人介護士の受け入れについて、実態はあまり知られて
いませんし、世に知ってもらうことはいいことだと
思いました。

結論は、外国人介護士の可能性を認めた上で、しかしながら
介護の担い手を外国人にばかりに求めることは問題があり、
全国に20万人以上いるはずの介護資格保持者を発掘していく
ことなど、日本の介護職全体の人材不足に対する対策を
検討していくことの必要性を訴えておられました。



介護をする人、介護をする心を支え、成長させる


そんなことをぼんやり考えながら龍野に戻ってきました。
  


Posted by まるこ♪  at 16:33Comments(0)講座・研修

2011年09月22日

つどい場 安暖庭



ついに「つどい場 安暖庭」に行ってきました。

今日の午前中はインドネシア候補生の授業があり、
そこまでご主人が迎えにくてくださいました。

場所は前に確認していたので、高台にあることは
知っていましたが「つどい場」からは、台風が
過ぎた後の静かで青々とした海が一望できます。


私が到着したときは、もう会が始まっていて、
皆さん、自己紹介の最中でした。

介護をされるご家族の苦労はどなたも共通して
いるように思います。が、その受け止め方には
少しずつ違いがあるようにも感じました。

そして話始めたら止まらない(笑)

そりゃ、24時間体制の介護をずっと続けていらっしゃる
んですから、2,3分なんかで話が終わるはずは
ないですね。

友人や近所の人との会話が減ってきて、胸の奥に
ためている思いがいっぱいあるのでしょう。

「介護」という共通のテーマで皆さんが真剣に
話を聞いてくれるのですから、熱が入るのもよく
分かります。

だからこそ、このような「つどい場」や「家族会」
が求められているのだと思います。


自己紹介が済んだら、お楽しみのランチ♪

お庭でとれた栗を使った炊き込みご飯、天ぷら、
茶碗蒸し、それから・・・ あまりに美味しくて
写真を撮るのを忘れてしまいました。残念。

そして、集まった方々との雑談。

認知症とアルツハイマーの違いは何か?

そんな質問をされている方がいました。


世の中、まだまだ認知症の理解が不足している
んだな~と思った瞬間でした。

介護者にもっと認知症の知識があれば、認知症ケアが
変わるはずですが、知識がなければ、自己流の介護を
してしまう。

けれども、質問された方は無料の講演会や勉強会には
あまり関心がないようで、少し残念に感じました。


私たちが目にする、ご本人の行動は「症状」であり、
そこに至る「根拠」や「理由」が存在するのです。

熱があるからと、氷枕をすれば治るわけじゃない。

足が痛いからと、湿布をすれば治るわけじゃない。

なぜ熱が出るのか、なぜ足が痛いのかが分からなければ
治療の仕様がないのです。

それと同様に、認知症の中核症状やBPSD(周辺症状)が
なぜ出てくるのか、根本的な原因を探っていかなければ
適切な介護はできません。


学ぶことの意義がいつの日がご理解いただけることでしょう。


会の最後は、参加者の方のアコーディオンの演奏で、
皆で「赤とんぼ」「ふるさと」などを歌いました。

加古川の家族会でも歌を皆で歌いますし、私も職場で
利用者さんとよく歌を歌います。

大きな声で歌うと発散でき、いいですね。


また、一緒に行ってくださる人を探して、訪問させて
いただきたいと思いました。





  


Posted by まるこ♪  at 16:22Comments(2)家族支援

2011年09月22日

思いがけず



前の記事のコメントで、アンダンテさんに
介護家族のつどい場に来ないかと誘っていただき、
今日、訪問させていただくことになりました。

それも送迎付きで!

大変ありがたいことです。

ずっと行きたかったのです。

社協の「つどい場」で行くときは、都合がつかな
かったり、予定を間違えたり、

車を出してくれる人が見つかった時は、
アンダンテさんが夏休みだったり、

なかなかご縁がなかった。


でも「咲咲館」や「つどい場さくらちゃん」では
アンダンテさんのことが話題にのぼって、全く
縁がないようでもない。

だからいつかきっとチャンスは訪れると思っていました。


そしたら急にお誘いが舞い込んで、とても嬉しいです♪


今晩、晩の11時過ぎに夜行列車で横浜に向かいます。

明日は「笑福会」の全国大会もあり、いいお土産話が
準備できそうです。  


Posted by まるこ♪  at 06:55Comments(0)家族支援

2011年09月20日

日本認知症ケア学会大会



今週の土日、9月24日、25日にパシフィコ横浜で
第12回日本認知症ケア学会大会が開催されます。

今日はその抄録集が送られてきました。

昨年は神戸で開催されて、その規模、人の多さに
圧倒されましたが、抄録集を見るだけでも、
濃いぃ~~~~~内容です。


今年の大会テーマは

 認知症の人の生活の質を高める

大会長 時田純さんののあいさつに

 
今こそ教育や経験・職域の違いを越えて、認知症に
苦しむご本人はもとよりご家族を含めて、「生活の
質を高める」ために、協働する責務があるのでは
ないでしょうか。

 (中略)

 私たち認知症ケアに携わる者は、認知症の人の
「生きる力」が少しでも高められるために、援助者
として力を尽くしたいと思います。
 他者の「生きる力」を高めた分だけ、自分の
「生きる力」も高まるのだと確信するからに
他なりません。


とあります。


日本の、最新情報を得るために、横浜まで
行ってきます!
  


Posted by まるこ♪  at 16:02Comments(3)イベント

2011年09月14日

介護食アドバイザー



「食べる」という行為が、人と人をつなげ、
生きる意欲を生むものであると、最近実感
することがいろいろありました。


デイサービスで美味しい手料理を作ってくれた
調理師さんが辞めて、昼ご飯が外部発注になって
利用者さんから食事のクレームが出るように
なりました。

糖尿病や高血圧の利用者さんが、お茶碗1杯の
ご飯をめぐって、施設と約束事を決めました。

奥さんを亡くして80歳を過ぎてから自炊を始めた
方から、缶詰を食べているという話を聞きました。

あるテレビ番組で、終末期にある方が、最後の
最後まで口から食べる食事を楽しみにしていた
ことが紹介されていました。

訪問した3つの「つどい場」には、美味しい
食べ物が準備されていました。

テレビで有名な夫婦が、食事によって
体質が改善されただけでなく、夫婦一緒に
食事をすることの大事さに気づきました。


私に「食べる」ことをより意識させることが
身の回りにいろいろ起きて、「高齢者食」とか
「介護食」というものに一度向き合ってみようと
いう気持ちになりました。


お嫁に行く前に「花嫁修業」として料理を習います。
それなら、介護が始まる前に「介護修行」として
介護食を知っておこう。そんな思いもあります。

どんなことが学べるか、ちょっと楽しみです。




  


Posted by まるこ♪  at 21:14Comments(2)資格

2011年09月09日

明日は認知症ゼミナール!



2か月ぶりに認知症ゼミナールを開催します!

8月は、新薬のことを学んだり、つどい場を
訪問したり、参加者のみなさんに提供できる
情報がいくつかあります。

小さいプレゼントも♪(笑)


初めての方も大歓迎!

いっしょに認知症のことを学びましょう♪  


Posted by まるこ♪  at 07:07Comments(0)自主勉強会

2011年09月05日

加古川のみなさん、無事ですか~?



このたびの台風12号。

私のほうは揖保川がかなり増量したものの



無事でしたが、加古川や姫路は浸水もあった
ようです。

加古川は、特に認知症家族の会の皆さんと
親しくさせていただいているので、避難された
方はいないだろうか? 避難は無事できただろうか?
避難所で困ったことはないだろうか?と
気をもんでいます。


その加古川の家族会では、3月の震災直後に
ミニ講座を担当させていただいて、災害に
備えるお話をさせていただきました。

東北のことも、今回の台風も決して他人事
ではなく、また時を変え、場所を変えて
起こりうること。

防災の日は過ぎましたが、備えをしっかりと
したいものです。


★参考資料★

①災害避難の手引き
http://www.nagasaki-pref-shakyo.jp/tiikifukushi/info/bougensai/files/saigai_tebiki.pdf

②高齢者に必要な災害への備えと対処
http://www.coe-cnas.jp/group_senior/manual/manual01/index.html




  


Posted by まるこ♪  at 19:34Comments(0)災害

2011年09月02日

若年性認知症ケアの現状と課題



『ニッセイ基礎研REPORT』
http://www.nli-research.co.jp/report/report/index.html
2011年9月号に掲載された研究論文です。

「若年性認知症ケアの現状と課題
 介護からトータルサポートへ」

 生活研究部門 准主任研究員
 山梨 恵子

http://www.nli-research.co.jp/report/report/2011/09/repo1109-2.pdf

  


Posted by まるこ♪  at 19:17Comments(0)若年性認知症

2011年09月01日

シリーズ認知症



9月5日~8日のETV「福祉ネットワーク」
(午後8時~)では認知症の連続シリーズです。


【番組から】

月曜の福祉ネットワークは「シリーズ 認知症と向き合う」
の第1回。

長﨑在住の認知症のご本人、太田さんが主人公です。

認知症と診断された後も講演活動を続け、認知症本人の
思いを語り続けてきました。



認知症のご本人たちの声を元に、認知症になっても
暮らしやすい社会について考えます。

出演者、番組へのメッセージ、認知症に関する疑問、
質問などを大募集しますので、ぜひ御覧ください。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/
  


Posted by まるこ♪  at 20:59Comments(2)テレビ番組