2011年05月27日

学習ノート5.27(2)

第2節 認知症ケアにおけるコミュニケーションのコツ


①自分の姿勢を「整える」

 安心できる関係を築くために、心理的態勢、物理的態勢、
 身体的態勢を整える

 心理的態勢の整え:自分の意識や注意、関心を相手に向け
          取り組む気持ちをもつ

          自分が相手をどのように思っているか、相手に
          抱いている感情を認識する

 物理的態勢の整え:お互いの距離や向き、位置など

 身体的態勢の整え:身体状態をコミュニケーションが可能な
          状態にする
 

②治療・援助者が希望をもち「まなざす」ー気持ちの伝え

  思いを込めて対象を見る 非言語コミュニケーション
  
  まなざしには、まなざす人の思いや心の状態が
  目の表情として現われ、相手に伝わる


③希望というまなざしを向けて「共にある」

  ケアする者の気持ちを相手に伝える非言語的コミュニケーション

  ケアにあたる者として希望を捨てず、焦る気持ちを抑え、
  整え、温かく、静かに「共にある」ことが大切
  

④対象者の心の開きを「待つ」ー関係の成り立ち

 観せて待つ:対象者にケアに当たる者を観察する機会・
       時間を提供して待つ=観られて待つ

       他の人への接し方を見せて心構えを作らせる

 整いを待つ:ケアを受ける人の、心理的態勢、物理的態勢、
       身体的態勢を待つ。特に「心の整い」

  
⑤対象者の生活機能とその思いを「知る」

 ケアの関係を築く基本

 「知る」とは、ケアする者が、対象者に対してできることを
 適切に果たす、しなくてもいいこと、してはいけないことを
 しないようにするためのコミュニケーション

 観察・・・聴く・観る・集める・読む

 聴く:返事の有無、言葉の直接的内容だけで判断するのではなく、
    返事ができないこと、返事をしないことが「返事」である
 
   聴くコツ
   ・自分の気持ちを伝えるより、相手の話に耳を傾け
   ・話された内容の価値判断をせず、その気持ちを受け止め
   ・指導的な助言は控え、
   ・相手の話を遮らないように
   ・何をつたえたいのかを読み取るように聴く

   聴くことの効果
   ・自分の気持ちをわかろうとしている
   ・自分の思いをわかってもらえそうだ
   ・話したことで気持ちが楽になる

   よくない聴き方
   ・熱心に何もかも聞きすぎる
   ・関係を失うまいと安請け合いする
   ・何かを助言しなければと無理して自分の考えを述べる
   ・聞き取りにくいのに分かったふりをする


 観る:目にみえない心の状態は、語られる言葉の意味や
    内容よりも、その話し方、表情、姿勢、態度、行為、
    動作などの運動系の変化や自律神経系の変化に
    「からだの表情」として表出される

  観るコツ
   外観、表情、態度、行為、行動、話し方、声、アクティビティ
   の経過や結果を、客観的に判断し、把握する過程は、
   観る者の感受能力、分析能力、判断能力によって観察結果が
   異なる


 集める:対象者の情報を収集する。

 読む:得られた情報をライフストーリーとして紡ぎ直す作業


⑥その思いを言葉に頼ることなく「伝える」

 声-言葉の表情
    声の大小、強弱、高低、速さと変化、間合い、テンポとリズム
    抑揚、語気(語調)、言葉の量、言葉の連続性(流暢さ)
    言葉の肌理など

 身体ーからだの表情
     身振り、動作など

 物-拡張した自我
    所有したり、作った作品、道具や日常用品など物は
    対象者の性格特性を表す非言語メッセージ

    衣類、装身具、カバン、時計などから趣味、価値観、思想が見える


⑦正しく伝えるために言葉で「話す」

 言葉を者として手渡す
 ・手渡すことが出来る距離まで近づき
 ・相手と目を合わし(アイコンタクト)
 ・双方の態勢が整うのを待つ。
 そして
 ・相手の受け取り能力(覚醒度、認知能力)に合わせ
 ・手渡す「言葉」の量を考え
 ・手渡す(話す)速さを配慮し
 ・受け取る(聞く)準備ができたことを確認して
 ・一度に理解できる量(内容)を手渡す(話す)
 続けて話すときは、
 ・相手が受け取った(聞いた)ことを確認して
 ・次の物(言葉)を手渡す  


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2011年05月27日

学習ノート5.27(1)

第6章 かかわりのためのコミュニケーション

第1節 認知症とコミュニケーション

1 認知症のコミュニケーション障害

 認知症のコミュニケーション障害は、どのように
対処していいかわからない状態の一つ

 言語機能障害に記憶、思考、見当識の障害が重なり、
状況に応じた話ができない、同じことを何度も繰り返す、
つじつまの合わないことを言うといったことがおこる。

自分の気持ちを上手く伝えることができず戸惑っている
のは本人自身。


(1)言語機能障害とコミュニケーション

 比較的早期から、語彙数が限られてくる、固有名詞が
 出て来なくなり代名詞が増えるが、日常会話に大きな
 支障がみられないために気づくのが遅れる。

 次第に相手の言葉が理解できなくなったり、自分の
 言いたいことをいう適切な言葉が思い出せなくなったり
 することが起きる。

 認知症の初期は、人が何を言っているかわからない、
 自分の思いをわかってもらえない、そのために混乱したり
 起こったりする

  ⇒周囲の人とのコミュニケーションを悪化させ、孤立を深める


(2)見当識障害とコミュニケーション

 記憶障害のため、人物や場所がわからない、それを表す
 言葉も分からないため、困惑が深まる

 ケアは、困惑を理解し、何に困っているのか、何を伝え
 たいのか、その思いを受け止めようとする気持ちが必要


(3)記憶障害とコミュニケーション

 体験したことを忘れるため、つじつまが合わなくなる。

 つじつま合わせを繕うよう、記憶のつぎはぎをしたり、
 作り話をしたり、思い込みや錯覚、妄想につながる


2 認知症の人とのコミュニケーション

(1)一番困っているのは認知症の人本人

 人の名前や関係を忘れても、自分にとっていい人か
 嫌なことをする人か、快・不快の感情は働いている。

 対応が煩雑になるとBPSDが増える


(2)ケアにおけるコミュニケーション

 その人が、今、どのような状態にあるのかを知ることが
 必要になる。行動の問題性にとらわれず、耳を傾け
 その人を知ろうという気持ちで関わると、自分にとって
 安心な人という認識が生まれる  


Posted by まるこ♪  at 22:03Comments(0)試験勉強

2011年05月26日

学習ノート5.26

応用検定で興味深いところに早く進みたいー!

第5章 アクティビティ・プログラムの立案

第1節 アクティビティの特性を知る:活動分析

活動分析の目的
 ・アクティビティの特性や、人とアクティビティの基本的関連を
  包括的に捉える

 ・アクティビティをケアの手段として選択したり、用いる場合の
  感性を養う


一般的分析
(1)基礎項目

  ①アクティビティの種類
 
  ②所要時間

  ③準備するもの・費用

  ④実施場所・環境

  ⑤対象となる年代、性別

  ⑥対象人数

  ⑦必要なスタッフ数


(2)身体運動の特性

  ①身体運動の粗大さ

  ②身体運動の部位

  ③身体運動の速度

  ④身体運動の抵抗

  ⑤リズムと繰り返し

  ⑥対称性

  ⑦主動間接と主動筋群


(3)感覚・知覚・認知機能の特性

  ①入力される感覚、必要な感覚

  ②注意力、集中力、記憶力の程度


(4)交流・コミュニケーションの特性

  ①対人交流の特性

  ②必要なコミュニケーションと形態


(5)リスク 


限定的分析

 特定障害や機能の回復・改善を目的とする場合に、
 その対象やケアの目的などに応じて、項目を限定する
 ことで詳細に分析する


活動分析の方法

 分析方法に特定のものはない!

 アクティビティをしている場面を観察したり、ビデオ
 などで録画したものを見たりして分析するもの、
 分析するものがアクティビティを体験しながら分析
 する方法などがある  


Posted by まるこ♪  at 10:50Comments(0)試験勉強

2011年05月25日

一通の手紙



昨日、帰宅すると、最近では珍しく個人からの
お手紙が届いていました。

認知症サポーターの研修で知り合った方で、
ご自身も介護家族の方です。

3月、ある集いで入院中のお婆さんを毎日看病している
話を伺いました。ずっと寝たきりになると身体の拘縮が
起こり、それを伸ばしているというお話でした。

以前、知り合いの理学療法士さんから、拘縮は伸ばす
だけではだめ、拘縮が起こるのには理由があり、
それを改善してあげることで身体が緩むというお話を
聞いたことがあり、私はその方の話を聞いてすぐ
理学療法士さんに相談しました。

 拘縮は、重力に逆らって起きる

 ベッドの上で体重を支えているのは背骨を
 中心にした周辺の部分だから、丸みがあって
 ベッドについていない部分にクッションなどを入れ、
 体全体で体重を支えるようにすると身体は緩む。

そういう理屈です。

私は寝たきりの介護をしたことがないので、その
事実を目で確認したことがありませんが、理学療法士さんが
送ってくれた資料の写真では、同じ患者さんの
身体の緩み方が明らかに違います。

その資料を介護されているご家族の方に送りました。

送ったのは4月の初めごろだったと思います。

そして昨日の手紙。


手紙を送った頃、拘縮も強くなり、諦めかけていた
ときだったそうで、思いがけず資料が送られてきて、
何度も繰り返し読み、もう一度、拘縮を緩めるために
がんばろうと思い立った。そんな内容でした。

お婆さんは結局今月亡くなられたそうですが、
その手紙からは、納得のいく介護をしきったという
気持ちが感じられました。


状態にあった適切な介護技術をご家族に伝えていくこと。

それは専門職の役割でもあり、またそれに応えられるよう
技術、知識を向上させていかなければと、改めて
気持ちが引き締まりました。
   


Posted by まるこ♪  at 08:58Comments(0)家族支援

2011年05月22日

学習ノート5.22

第6節 認知症と口腔ケア

1 認知症の人の食べる機能の障害と口腔ケアの視点

 認知症尾の人の食行動に関連したBPSD
 (拒食、過食、食事行為の中断など)への
 対応法は検討されているが、まだ確立されていない

 以上の障害が栄養状態に直結する  


Posted by まるこ♪  at 08:44Comments(0)試験勉強

2011年05月21日

学習ノート5.21

第5節 認知症と薬

1 認知症の人への医療介入

 認知症の人の服薬行動の特徴

  認知症高齢者は、合併症を併せもち、体力的に
 虚弱で体組成でも脂肪の比率が高く、
  →脂溶性の薬剤の貯蓄がされやすい

 心気的に症状を訴えることが多く、多剤併用になりやすい

 しがたって、なるべく薬剤を使わずに問題を解決するのがよい!


2 薬物療法を行う前にすべきこと

 (1)本人の全身状態、薬剤、家族対応などの確認

   ①全身状態の精査
     発熱、便秘、痛みの確認
     BPSDが認知症に起因するのか否か

   ②すべての薬剤チェック
     市販薬を含め服用しているものすべて調べる

   ③家族対応関係のチェック
     BPSDが家族の対応に起因する場合もある
   
   ④薬剤モニタリング体制の構築
     家族介護者やケアスタッフが複雑な薬剤モニタリングに
     耐え得るか
     服薬を安全に運用するための体制づくり


3 BPSDへの薬物療法

 (1)認知症の人の薬物療法

  ①睡眠薬に対する一般的な注意点
    睡眠薬には、筋弛緩作用の副作用がある
    
    寝入るときに中途覚醒があるか
    起床時のどの時点に睡眠作用、筋弛緩作用が出るか
    を確認することえ安全性が高まる

    環境を整備し、リスクを最小限に管理することも大切


  ②せん妄に対する一般的な注意点
    薬剤によって生じるせん妄、身体疾患に伴うせん妄が伏在する
    可能性があることを念頭に置き、副作用の出現に細心の注意を払う


(2)BPSDへの医療介入を行ううえでの注意点
  
    BPSDが出現すると家族が困難になり、そこから
   医療が介入すると、家族や周囲の人を救済することが
   目的になりがち
 
    BPSDの根本的な原因ではなく、一時的な原因と
   なっている精神活動を抑える薬を処方することになり、
   根本的な解決につながらないことがある

    当事者の視点から始まり、介護者を含む全体的視点で
   医療介入が適切に行われるよう努める



(3)「目の前の認知症の人は未来の私」という視点の導入

  未来の私が満足しないような医療やケアは、たとえそれが
  どんなに高尚で立派であっても、本人にとって何の意味もない
  


Posted by まるこ♪  at 09:30Comments(0)試験勉強

2011年05月20日

学習ノート5.20

第4節 認知症と睡眠

1 認知症と睡眠障害

 昼夜逆転現象≠異常行動
 
 その人の生活のリズムに着目する

 一度睡眠のリズムが崩れると元に戻すのが難しい

 睡眠薬の使用は本人によってよいことかどうか
 本人視点に立った介護の在り方を考える


2 睡眠障害の原因とその対策

(1)睡眠障害の原因

 ①活動性の低下やADLの低下

   環境の変化のために不安の混乱が生じ、
   外出の機会や意欲が減退する

   →うつ、転倒、失神、自律神経障害(血圧の乱降下)
    夜間頻尿、発汗異常、RBD(レム睡眠の行動障害)

   せん妄
    目覚めていない状態、意識障害、幻覚、運動不穏など
    意識レベルが低下した状態

    活動性せん妄・・・活発であるが支離滅裂
    非活動性せん妄・・・ぼーっとしていて意欲が減退

    せん妄は、認知症の症状というより薬の二次的症状が多い


(2)睡眠障害への対策

 非薬物療法
  ①日中の覚醒レベルを上げる
    日中に傾眠状態にならないように工夫する
    昼寝を30分程度にする
    起きているときに本人の興味をそらさないようにする

  ②薬剤全体の徹底した見直し
    薬の影響もあるため、見直す
  
  ③身体疾患のチェック
    自分で異常を訴えるのが難しい場合もあるため、
    栄養状態、排尿・排便状態、かゆみや痛みの有無
    せん妄の有無などを観察する

  ④光刺激
    光刺激で睡眠覚醒リズムを調整する
    起床時に朝の光を入れ込む工夫

  ⑤体温調節
    睡眠時に興奮状態を作らない。体温が下がり過ぎないようにする

  ⑥就寝時の環境や習慣の整備
    空腹感がないように眠る前に温かい飲み物を飲んだり、
    排泄を済ます

  ⑦不安の解消
    やさしく話を受容しながら安心感や信頼感を築きあげるよう
    心がける


 薬物療法

  高齢者は、薬の代謝回転が遅く睡眠薬が蓄積する傾向にあるため
  短時間作動型の薬剤を使用する

  転倒に気をつけ、漫然と投薬を継続しないように留意する

  なるべく睡眠薬に頼らない

  


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2011年05月17日

学習ノート5.17

第3節 認知症と排泄

1 排泄機能を知る

(1)高齢者の排泄障害

  排泄障害は、年齢のせいではない!

  認知症の人の排泄障害は、認知症が原因ではなく、
  身体的な原因によるものが多く、治療ができるもの 
  もある。

  身体的な原因に適切に対処できれば、心理的にも
  いい影響があり、BPSDが落ち着いてくることも
  期待できる。


(2)正常な排泄

  ①尿意・便意を感じる

  ②トイレ、便器を認識できる

  ③移動できる

  ④衣類を脱ぐことができる

  ⑤便器に適切に位置することができる

  ⑥排尿・排便できる

  ⑦後始末ができる

  ⑧衣類を着ることができる


(3)排泄障害の原因と種類

  ①動作の障害
  
   原因 認知機能の低下、運動機能の低下 

   排泄障害のタイプ 機能性尿失禁、機能性便失禁
     
     場所が分からず放尿したり、便器にうまく座れず
     トイレを汚したりする
     便意を訴えることができずに失禁してしまう
     排便後の処理がうまくできず周囲を汚してしまう


  ②泌尿器の障害 

   原因 泌尿器や消化器に問題がある

   排泄障害のタイプ 「蓄尿障害」と「排出障害」

      判別 尿勢と残尿測定、排尿日誌などで判断する

   「過活動膀胱(OAB)」「尿意切迫感を必須とした症状」
   「頻尿と夜間頻尿を伴うもの」「切迫性尿失禁」
   「服圧性尿失禁(くしゃみなどで出る)」


  ③消化器の障害

   排泄障害のタイプ 「畜便障害」と「排出障害」

      判別 便性状と直腸内診、排便日誌などで判断する      


Posted by まるこ♪  at 22:04Comments(0)試験勉強

2011年05月17日

私を叱らないで



16日にNHKクローズアップ現代で認知症ケアが
取り上げられていました。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3039


認知症のある方が失敗をしてしまったとき、
家族はついこんこんと説教をしたり、叱ったり
してしまいます。

しっかして欲しいから。

けれども認知症のある方がそのとき、言われている
言葉を理解するよりも、怒っている家族の表情を
認識しているということが、脳科学の研究から
分かりました。


介護施設では、叱ることはないと思います。

でも、なぜか利用者さんを不穏にしてしまう
職員がいます。表情があまり豊かじゃないの
かな~とテレビを見ながら思いました。


思い切りの笑顔で、そして利用者さんをことある
ごとに褒める。感謝する。


自分は心がけてていても、笑顔が足りない職員、
褒めない職員に対しそれを指摘することが
できませんでした。 

なぜそれがいいか説明できなかったから。

でも科学的な裏付けがあるのなら、笑顔や
褒めることをもっと取り入れていってもいいな~
と思っています。




  


Posted by まるこ♪  at 17:43Comments(0)テレビ番組

2011年05月14日

本日、認知症ゼミナ~ル♪



10時から11時半まで、龍野橋東詰めの
ガレリア アーツ&ティーで行います。
(☎0791-65-3555)

参加費 500円(400円のドリンク+資料代)


現在は『認知症と診断されたあなたへ』と
いう本を参加者の方々と読み進めています。

先月は導入で、2回目の今日から本文を読みます。

 1 認知症って何?

 2 認知症は特別な病気なの?

 3 頭を使わず、なまけていたら認知症になるの?


このあたりの疑問について、正しい知識を学びたいと
思います。


認知症に関心があれば、どなたでも
ご参加いただけます。
   


Posted by まるこ♪  at 07:45Comments(0)自主勉強会

2011年05月13日

学習ノート5.13

第2節 認知症と食

1認知症初期に起こりやすい食の問題点

 
(1)認知症と食生活

  過剰摂取(過食)→ 肥満
  後期高齢者、超高齢者は食事が不足し低栄養になる
 
  同じものだけ食べる
  食べる意欲がなくなる
  食べるのを拒否する
  食べることに集中できなくなる
  食べられないものを食べてしまう

  失行、失認で料理の認知に問題が生じる

 
(2)食行動の問題点

  記憶障害
  誤嚥
  異食
  失行

  経口摂取が難しくなると、経管摂取になることもある


(3)食行動の対策

 ①過剰摂取による肥満
   食事を何度も要求したら、気を紛らわすお茶を提供
   茶碗を小さくして、1回の量を減らす

 ②不足することによる低栄養
   食事を促す声かけ
   とろみなどつけて、飲みこみやすくする

 ③同じものばかり食べる
   視野が狭くなって、目の前のものしか見えていないこともある
   目の前の皿を置き換える
   松花堂弁当箱のように入っているものが一目でわかるような工夫

 ④食べる意欲がなくなる・拒否する
   ゆっくり話をし「なじみの関係」をつくり、声かけや介助をする

 ⑤食べることに集中できなくなる
   しばらく様子をみて、落ち着いたら食事を勧める

 ⑥かき込むように食べる
   小皿に食べ物を少しずつ入れて提供する。

 ⑦食べられないものを食べてしまう
   食べ物でないものは手元に置かない


2認知症予防と栄養・食事の関係

(1)野菜・果物等の抗酸化物質による予防

  認知症の予防には、脳の活性酸素(フリーラジカル)
  処理することが重要
  
  脳は全消費エネルギーの20%を消費し、栄養素はブドウ糖
  ブドウ糖をエネルギーに変えるときに活性酸素が生じ、
  活性酸素を除去するために抗酸化物質が必要となる。

  抗酸化物質・・・お茶、野菜、果物、ワインに含まれる
  
  ビタミンE ビタミンCの抗酸化物質が認知症の発症を抑制し、
  緑色野菜、黄色野菜に効果がある


(2)葉酸摂取による高ホモシステイン血症の予防

  血清ホモシステインを増加させる要因は、ビタミンの欠乏
  喫煙、アルコールなど

  葉酸(240μg/日)が不足すると血清ホモシステインが増加し、
  認知症発症のリスクが増える

  葉酸は、緑色野菜(ブロッコリー、ホウレンソウ)
  ビタミンB6、B12は、魚介類、肉類、レバー、牛乳、大豆に
  含まれ、1日3回の食事にバランスよく入れて行く


(3)魚(EPA・DHA)等の摂取による予防

  1日1食でも魚を食べると認知症になりにくい

  EPAやDHAの脂肪酸は、抗不整脈佐用、高血小板凝縮能亢進作用
  こう動脈硬化作用、血清脂質の改善作用などがある


3摂食・嚥下障害と食事形態

(1)摂食・嚥下障害

  悪化は認知症の進行による
  
  目が見えない、耳が聞こえにくい、歯や義歯の状態が悪い


(2)経口摂取と食事形態

  食事の姿勢
 
  顔が上に向いている時に誤嚥しやすくなる

  寝ている場合は、顔が上にならないようクッションで支え、
  顎を引いた状態にする

  食事の自立も誤嚥のリスクを下げる。
  福祉用具などを使って自分で食べるようにする

  食べ物の切り方も注意する  


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2011年05月11日

学習ノート5.11(2)

2 認知症の人が治療と生活を続けていくために

(1)糖尿病をもつ認知症の人の低血糖への対応

  糖尿病による低血糖 70mg/dl

  重篤な低血糖は、意識障害の原因となり、その後の
  認知機能にも影響を与えてしまう

 ①低血糖の症状

  低血糖になると

   自律神経(副交感神経)症状
      異常な空腹感、あくびなど
          
          ↓
        
   中枢神経症状・・・頭痛、めまい、吐き気
   
          ↓

   自律神経(交感神経)症状
      発汗(冷や汗)、動悸、震え

          ↓

   中枢神経症状 異常行動、錯乱、痙攣

          ↓

        意識消失



 認知症の人の場合、BPSDの原因が低血糖のこともある
 
       

 ②低血糖の処置

  経口摂取が可能な場合は、ブドウ糖5~10g 砂糖なら倍量
 
  またはブドウ糖を含む清涼飲料水 150~200ml
  (多い順に、ファンタグレープ、ファンタオレンジ、
   ハイシ―オレンジ、はちみつレモン、ハイシ―アップル、
   コカコーラ)

  αーグリコシダーゼ阻害薬は、ブドウ糖でないと効果がないため
  ブドウ糖がよい
  


(2)糖尿病の人の体調不良時(シックデイ)の対応

  糖尿病の人が、風邪、インフルエンザ、肺炎などの感染症、
  胃腸薬による下痢、おう吐、腹痛、食欲低下などあり、
  シックデイになると、血糖値が不安定になる

  食事がとれれば、うどんやそばなどの麺類、シチューなどをとり、
  水分や電解質の補給には、味噌汁、ジュース、電解質(イオン)入りを
  少し薄めにしてとる

  食事がとれない場合は、医師に相談


(3)過食への対応

  記憶障害で食事を何度も要求する場合は、食器をすぐに
  片付けず、食べたことが認識できるようにする

  満腹中枢が障害されている場合は、1日のカロリーを
  考えて小分けにして提供したり、低カロリーのもの
  野菜スティックなどを提供する

  見えるところに食べ物を置かない環境設定

  食事以外に興味関心あることに取り組めるようにする


(4)認知症の人の服薬管理

  忘れた場合、次に飲むときに前回分と一緒に
  同じ薬を飲んではいけない

  飲み忘れたとき、注射し忘れたとき、食事中や
  食後いつまでなら服薬ができるか、あらかじめ
  主治医に確認しておく


  認知症と診断された早い時期から、食事前の薬の容器を決めて
  食卓に置くような習慣をつくっておく


  独居の高齢者の服薬管理は、家族や介護サービスで
  できる支援

  お薬カレンダーを電話のそばに置き、電話で服薬を指示する
  こともある

  薬が増えないように健康に気をつけることも大事

  医療機関が異なっても、薬局を1つにすることで
  薬の管理がしやすくなることもある


(5)本人の今ある能力を活用した生活習慣の維持・改善

  認知症の人は、生活のリズムが乱れがち
  
  苦手な部分を援助を受けたり、わかりやすくすると
  いろいろな力を発揮することができる

  本人のこれまでの生活習慣を取り上げてしまう(管理)
  ではなく、本人の能力に照らし合わせながら、本人の
  したいことや思いを尊重して考えていく  


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2011年05月11日

学習ノート5.11(1)

第4章

1 つづき

(3)脂質異常症(高脂血症)

 血清脂質値が異常値を示す病気
 
 正常 LSLーコレステロール 140mg/dl未満
     トリグリセライド  150mg/dl未満

 これらを越えたら異常とする


 症状は現れず、影響が動脈硬化などになって
 現われる。動脈硬化はさらに高血圧を引き起こしたり、
 腎臓病などの原因になったりする。

 また動脈硬化は、血管の病気(狭心症や心筋梗塞などの心臓病と
 脳出血、脳梗塞など脳卒中の危険因子 

 肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症→死の四重奏
 4つすべてに異常があったら、脳卒中のリスクは
 健康の人の30倍 

 禁煙、食生活の改善、運動など生活習慣の改善が必要

 薬物治療(脂質異常症治療薬)もあるが、医師との
 相談で決めていく



(4)高血圧

 高齢者に多い 

 高血圧の治療は認知症(特にアルツハイマー)の予防効果がある

 異常 収縮期血圧 140mmHg以上
    拡張期血圧 90mmHg以上

 
 中年期以降から高血圧があると、血管の伸展性に障害が 
 でき、収縮期血圧だけ上昇する収縮期高血圧の人もいる


 
 医療機関での測定で血圧が上がる(白衣高血圧)人もいるため、
 家庭血圧が重視される

 早朝(起床時1時間以内で排尿後、朝食前)と
 就寝前に測定する 座った姿勢で2分ぐらい安静を保ってから測定

 早朝高血圧もあるので1日2回以上の測定が望ましい


 予防には、塩分を減らす 
  1日10g以下 高血圧の人は6g未満  


Posted by まるこ♪  at 07:31Comments(0)試験勉強

2011年05月10日

災害と認知症



今日は加古川元気会の日。

ミニ講座の講師をさせていただきました。


資料は作ったものの、特に流れを決めておらず
ダラダラと私の思う「災害の備え」について
お話をさせていただきました。

特に「よかった」という感想もありませんでしたが(笑)
それでも「災害時要援護者」の登録について
知らなかった方がいたり、加古川で5000人を越える
認知症サポーターがいるにも関わらず、ご本人や
ご家族の周辺には具体的な支援者がいないことが
わかったり、まだまだ「備え」が不十分であることを
お伝えできたのではないかと思います。


認知症サポーターは「何か特別なことをする人ではない」
と説明がありますが、統計資料には、その地域の
「高齢者の人数に対するサポーター数」が出ているわけで、
やはり今後、社会資源としての支援者をしっかり
確保していく必要があるのではないか、とも思いました。

とにかく災害時の協力支援体制は、常日頃の人間関係とも
関係があると思われ、家族が認知症であることを
ひた隠しにしている限り、適切な支援が得られない
と思います。

みんなに言って歩く必要はないけれど、信頼できる誰かを
身近に作っておくことが求められるのではないかと
思いました。


私の話のあとは、いつものように、高齢者・若年と
分かれるのではなく、地域ごとの小グループに分かれ、
話し合いが行われました。

私は「加古川市外」グループですが、その中の
ご家族は、やはり一般の避難場所で生活するのは
難しいと思うとお話されていました。

「福祉避難所」を確保すること。

それは本当に大切なことだと思いました。

結局、短い時間では結論は出せませんが、当事者や
支援者が声をあげて行かなければ改善はないでしょう。


 備えあれば憂いなし


備えてあっても、本当に安全かどうかは分かりませんが、
備えておくことが少しでも被害を少なくすることに
繋がると思います。  


Posted by まるこ♪  at 20:49Comments(0)家族支援

2011年05月08日

学習ノート5.8

第4章 認知症と生活習慣

第1節 認知症と生活習慣病

1生活習慣病とそのかかわりについての考え方

(1)生活習慣病

 1996年 成人病→生活習慣病

 定義:食事や運動の習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が
    その発症や進行に関与する疾病群

 糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧、肥満
 (以上「メタボリック症候群」)
 虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)
 脳梗塞などの動脈硬化に伴う疾患、がんなど

 認知症の人は生活習慣の改善あるいは維持すること自体難しい状況
 →病気の管理だけに視点が注がれてしまい、本人のQOLや尊厳が
  損なわれないように注意する

 そのためには・・・
  ①病気や病状を知り、将来どうなるか知る
  ②本人の生活の質を考える
  ③本人の考え方や好きなこと、いやなことに配慮する
  ④本人がどんな状況や生活習慣にあり、そんな支援によって
   何ができてどう感じるのかを考える


(2)糖尿病

  疑いのある人を含め、患者数は国民の1割を越える

  糖尿病があると認知症になる率が2~3.5倍になる

  糖尿病のない人は、食事をとると血統が上がり、空腹時にやや下がる
  70~140mg/dlの間で変動sるう

  糖尿病は、
   空腹時に126mg/dl以上、食事の2時間後200mg/dl以上
   過去1、2か月の血糖の状態を表す検査値HbA1cが6.1%以上


  糖尿病の種類
   1型糖尿病・・・膵臓の細胞が自己免疫で破壊され、インスリン分泌力が低下し
          インスリンが完全になくなる 糖尿病の3%
          インスリン注射が発症当初より必要

   2型糖尿病・・・糖尿病の9割。インスリンの分泌が不十分(分泌不全)
          または筋肉などえインスリンがうまく働かなくなる(インスリン抵抗性)
          により高血糖になり、高血糖が原因でインスリン分泌をさらに悪くする
          (糖毒性)を起こし、進行する。

         治療は、食事療法と運動療法。
         もし効果が少なければ薬物療法(飲み薬→→→インスリン注射)

  3大合併症
   糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害

  糖尿病は、動脈硬化を促進して心筋梗塞や脳卒中をおこしやすく、
  高血圧や脂質異常症(高脂血症)が加わるとリスクが高くなる。
  


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2011年05月07日

学習ノート5.7

第3章

2 実際の運動を用いたアクティビティ

 認知症を予防するための運動習慣を実際の
アクティビティとしてどのように応用するか、
まだ標準化されていない。

 2006年から導入された地域支援事業の
「認知症予防・支援マニュアル」や
東京都老人総合研究所「地域型認知症予防プログラム」
などがある


(1)認知症予防の対象区分と対象者

 認知症予防のハイリスクアプローチのターゲットは
 軽度認知障害(MCI)の人

 認知症の診断がつく前の5年~10年ぐらいの期間

 診断基準
 MCI ・・・認知症でも正常でもないグレーな人
   「記憶障害型」
   「非記憶障害型」

 加齢関連認知低下(AACD) 
   記憶・学習、注意・集中、思考、言語、視空間認知の
  多面的な認知領域の機能低下


 MCIよりもAACDのほうが、3年間の認知症移行率が高い
 →認知症予備軍を見つけやすい?

 MCIやAACDの人たちは地域に約20~25%いるとされ、
 そのうちの30%弱の人たちが3年間に認知症に移行する
 とされている。

 MCIの高齢者が認知症予防に関心を示す割合は20%
 (健康な高齢者40%の半分)
 →MCIになってしまうと、認知症予防が必要でも  
  予防しなくなってしまう。

 認知症予防の長期的観点からみると、「潜在的な」
 リスクをもっている健康の人たちも認知症予防の
 対象となる。


(2)認知症予防としてのウォーキングの勧め

 米国スポーツ医学会の推奨プログラム
  1日30分の早歩きを週5日行うことが目標

 地域型認知症予防プログラムは、ウォーキングや
 知的活動の習慣化を効果的に促進するため、
 週1回のプログラムを実施するのがよい。

 プログラム初回に、ウォーキングや知的活動を
 習慣化するため必要な知識や方法を学習し。
 1週間後までに、一人ひとりが自宅で課題に取り組む。

 2回目は、メンバー同士で自分が取り組んだ課題に
 ついて報告を交わす。
  


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2011年05月06日

学習ノート5.6

第3章

1つづき

(2)運動習慣と認知症予防

 有酸素運動の強化と頻度が関与

①ローリンの報告

  運動をよく行い活動量の高い者は、
 認知症になることを抑制していた


②アボットの報告

  1日の歩行距離と認知症発症リスクの関係

  1日2マイル(3.2km)以上歩く人よりも
  0.25マイル(0.4km)しか歩かない人の危険率が
  1.9倍高い。さらにアルツハイマー型認知症では、
  危険率が、2.2倍高い。


③ロビオの報告

  運動習慣と認知症発症リスクの関係

  中年期に、週2回の運動習慣やレジャーでの
  身体活動をしていた人は、発症リスクが抑制される。

  通勤や仕事での身体活動量は認知症の発症と関係がない。

  中年期から週2回以上、少し汗をかく程度の運動を
  20~30分行うことが重要


④ポーデウィルの報告

  アポリポタンパクEの遺伝子型によって、運動のもつ
  認知症予防効果が影響を受ける可能性がある(仮説)

  Apo E多型 → 有意
  Apo E3/3  → 運動・身体活動の効果有り
  Apo E3/4  → 関係性はない


⑤キビペルトの報告

  Apo E3/4の分析

  アルツハイマー型認知症の危険因子

  Apo E3/4を持っている高齢者は、身体活動量や運動量の低さ、
  アルコール摂取、喫煙、魚摂取の低さなどが、より
  認知症の発症を強める。



認知症予防効果のデータは、まだまだ不足している。
  


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2011年05月04日

学習ノート5.4

第3章 認知症の予防と対応

1 認知症予防の研究と課題

(1)認知症予防の根拠

 ①疾患別の予防

 ・脳血管性認知症の予防

   脳血管障害の原因疾患
    脳梗塞、血栓症、脳塞栓症、脳出血、くも膜下出血など

   リスクファクターを予防、抑制する
    運動、肥満、食塩の摂取、飲酒、喫煙の生活習慣、高血圧症
    脂質異常症(高脂血症)、糖尿病や心疾患


 ・アルツハイマー型認知症

   危険因子
    遺伝子的因子、環境因子(環境の影響のほうが大きい


 ②認知症と食べ物

  アルツハイマー型認知症の食習慣
   魚の摂取・・・1日1回以上食べる人より食べない人が危険が5倍
          エイコサペンタエン酸(EPA)
          ドコサヘキサエン酸(DHA)  
   
   野菜や果物の摂取・・・ビタミンEの摂取量が多い人は少ない人の3割発症
             ビタミンE、ビタミンC、ベータカロテン   
   赤ワインの摂取・・・週1回以上飲む人は飲まない人の半分 
            ポリフェノール


 ③認知症と知的活動

   文章を読む、知的なゲーム(チェス、トランプ)、楽器の演奏、ダンス

   よくする人とほとんどしない人 危険度は0.24~0.65低い

   アルツハイマー型認知症は、対人的接触頻度も関わる
   閉じこもりがちな人は、発症危険度が8倍  



           


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2011年05月03日

学習ノート5.3(3)

第3節 生活上にみられる障害の理解と対応

1 生活支援の視点

(1)深刻な一人暮らしの認知症の人の援助

   2010年 単身高齢者は470万人と推測
   一人暮らしの認知症高齢者は、全国で約42万人と計算できる

  課題・24時間の見守り、生活全体を支える支援
    ・医療や介護サービスの拒否への対応
    ・近隣とのあつれき
    ・金銭や物への執着が強く、世話人に「物盗られ妄想」を示す。
    ・時々会う家族の不理解
    ・遠距離介護の家族の負担や問題が発見されにくい環境
    ・社会生活上のルールが守れなくなる

  対策・地域でなじみの人間関係をつくる
    ・助け合いの地域づくり
    ・小規模多機能型居宅介護


(2)「認認介護」の問題

   80歳前後の認知症出現率は約20%
   夫婦のどちらかが認知症である確率は40%
   夫婦ともに認知症である確率は、8%
    →11組の夫婦のうち1組が「認認介護」という計算


(3)こだわりへの対応
 
  こだわりの原因をその人の過去の体験からさぐり、
 その不安を取り除くように接していく。
 「記憶の逆行性喪失」を理解して、本人がこだわる理由や
 執着の度合いを理解できるようになる。



2 医療に関する支援の視点

(1)上手な服薬のための工夫

  実際は飲んだのに、飲まないという場合は、市販のサプリメントを利用

  飲まない人への対応は、飲みやすい剤型にする。必要な薬にしぼる。
  声かけ、勧め方を工夫する。食べ物に混ぜる。味を変える。
  注射や貼付薬に替える。

  ある程度、管理ができる人には、
   一包化して飲みやすくする。服薬ボックスを使う。カレンダーに貼る。
   テーブルに服薬を促す紙を置いたり、電話をして時間を知らせたり、
   ヘルパーに協力してもらったりする。

  
(2)スムーズな受診の工夫

  「精神神経科」に強い拒絶があるので「物忘れ外来」「老年科」
  「心療内科」「精神内科」などで一般的な診断を受ける。

   介護者が「私の健康診断に付き合って」と連れ出し、ついでを
   装う。

   保健所に誘う。

   信頼できるかかりつけ医から促してもらい、紹介状も出してもらう。

   頭痛やだるさ、腹痛などの身体症状を理由に医師に頭の検査を
   勧めてもらう。

     
(3)認知症の人の終末期ケアについて
  
   認知症の終末期は、苦痛の訴えがほとんど見られない。

   終末期はでは、寝たきりとなり、食べ物も摂れなくなり
   衰弱が進行する。呼吸器感染症にかかりやすくなり、
   咳や痰もからみやすく、褥そうもできやすくなる。

   在宅認知症の人の死因
    肺炎 36%  突然死・事故死 27%
    老衰 25%  心不全・腎不全 12%


   認知症の人のケアはドラマである

   ターミナルケア  


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2011年05月03日

学習ノート5.3(2)

第2章 認知症の理解と対応

第1節 中核症状の理解と対応

1 認知症をよく理解するための9大法則・1原則

【第1法則】記憶障害に関する法則
 
  記銘力低下、全体記憶の障害、記憶の逆行性喪失(ワープ)


【第2法則】症状の出現強度に関する法則

  より身近な人に対して認知症の症状が強く出る


【第3法則】自己有利の法則

  自分にとって不利なことは認めない


【第4法則】まだら症状の法則

  正常な部分と認知症の部分の混在


【第5法則】感情残像の法則

  感情が残像のように残る → [対応] ほめる、感謝する、同情、共感、謝る


【第6法則】こだわりの法則

  一つのことにこだわる。 
  → [対応] 説得や否定はしない。安心できるように工夫する
     ①こだわりの原因を見つけて対応する
     ②そのままにしておく
     ③第三者に登場してもらう
     ④場面転換をする
     ⑤地域の協力・理解を得る
     ⑥一手だけ先手を打つ(徘徊ネーム、GPSなど)
     ⑦認知症の人の過去を知る
     ⑧長時間は続かないと割り切る
   

【第7法則】作用・反作用の法則

  強く対応すると、強い反応が返ってくる


【第8法則】認知症症状の了解可能性に関する法則

  認知症の症状が理解・説明できる


【第9法則】衰弱の進行に関する法則

  認知症の人の老化速度は、なっていない人の2~3倍速い


【介護に関する原則】
  
  認知症の人の形成する世界を理解し、大切にする。
  その世界と現実とのギャップを感じさせないようにする。



第2節 BPSDの理解と対応

 BPSDへの対応の第一歩は、本人の気持ちやその人が形成している
 世界を理解することにある。

(1)夜間不眠
  見当識障害のため、時間や場所がわからなくなる。
  目が覚めた時に恐怖感に襲われている。

  昼間よく眠る理由として、生活の雑音や見えることへの
  安心感があるため。


(2)夕暮れ症候群
  「記憶の逆行性喪失」の特徴により、夕方の行動が
  思い出される。(暗くなる前に帰らなきゃ、晩御飯作らなきゃ)

   説得せず「少しゆっくりしていって」とお菓子を出したり、
  「途中まで送ろう」などと対応を工夫する。


(3)物盗られ妄想・被害妄想
  「症状の出現強度に関する法則」により、犯人は身近な介護者に
  なることが多い。さらに「自己有利の法則」で自分の物忘れを
  認めない。

   一緒に探す、話題を変える、第三者に入ってもらうなどの
  対応がある。


(4)排便トラブル
  「自己有利の法則」がある。しかったり、指摘したりせず、受け流す。

(5)過食
  「全体記憶の障害の特徴」で食べたこと自体を忘れる。
  1日の食事を3回と考えず、数回に分けて食べるようにする。

(6)性的異常行動
  「記憶の逆行性喪失」で若いころに戻っている。愛情に飢えている。
   拒否すると混乱がひどくなるため、手を握ったり、根本的な
   問題を解決するようにする。

(7)火の不始末
   初期の場合は、火の始末を意識できるよう標語を貼る。
   「先手を打って」火災が起きにくい環境に変える。
   すぐに消火できるように水などを準備しておく。

(8)不潔行動
   弄便(ろうべん)は、認知症の人が便を弄んでいるのではなく
   手に付いたものが気持ち悪くなって取ろうとしている行為。
   便をつけてもいいように壁に紙を貼ったり、失禁してもいいよう
   環境を変える。「一手だけ先手を打つ」
   介護サービスの利用も、本人の「ソト」に対する緊張感があり、
   入浴がうまくいくこともある。
     


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